成田出発からベルギーの寮到着まで

交換留学に至るまで数々の苦難がありました...(何度断念しかけたことか…)

ところが,人間の忘却能力は素晴らしく,過ぎてしまえば何でも良い経験になるものです。

ということで,まだ記憶が新鮮なうちに「成田出発からベルギーの寮到着まで」をつづりたいと思います。

KU LeuvenのOrientation Daysは2019.09.16-から5日間(学期が始まる1週間前)でした。しかし,2019.09.18まで教育実習があったため,大学からの推薦が決まった2月初旬に大学の先生やグローバル教育推進センターの先生に懇願し何度かメールで交渉していただいたのち,3月中旬に留学先のコーディネーターさんからオリエンテーションに出られない旨を了承していただきました。(でもオリエンテーションは友達づくりのためにも,余裕をもってスタートするためにも絶対行くべき!)

日本からブリュッセルまでの直行便は1日1便しかなく,教育実習の後一日準備期間を設けて,20日10:50成田発の便を取りました。

もちろんビザ(たくさん書類が必要,健康診断などもあり4月から開始して教育実習で忙しくなる前の6月中旬には東京のベルギー大使館へ)や寮の手続き(4月下旬から5月に募集,6月には部屋の希望や書類を送ったり一か月分の家賃を送金したりした)など大切なものは早めに済ませておいたけれど,

結局,夏休みは集中講義やら実習やらで手いっぱい,19日の1日で約1年分のパッキングをすることに...泣 手伝ってくれた家族には感謝してもしきれません。

 

20日 

出発2時間半前(JST) 成田空港に到着

留学のためにクレジットカードを作ったので,カードを持っているかつその日の航空券を持つ人が利用できる「EXECUTIVE LOUNGE」をのぞいてみました。中ではドリンクや軽食が用意されており,充電もできます。

出発1時間前(JST) 家族と別れ,セキュリティチェックなどへ進む

実習中からずっと寝不足だったのでふらふらでした。もう無事に実習を終えて,荷造りが間に合って無事飛行機に乗れるという達成感やら家族への感謝やらで涙。

10:50(JST)NRT ✈12h 15:50(CET)BRU

ブリュッセル国際空港からルーヴェンまではおよそ20㎞。

20㎏の大きなキャリー×2と10㎏の登山用30Lバックパック

空港からタクシーを使えば寮まで確実だし荷物も安心だけど,約1万円を使うか。

空港から電車で一駅(NMBS)+バス(De Lijin)で行くか。

はたまた,寮に着いても金曜日の夕方だし管理人さんに会って部屋に入れるのか…

寮に着く時間は事前にメールで送られてきたフォームに16:20までしかなく,遅れる旨をメールすると後でまた対応を教えると送られてきただけだったので,ものすごい不安でいっぱいでした。本当に「会いたくて会いたくて震える」とはこういうことかもしれない。飛行機が到着に近づくにつれて,本気で体中が震えました。

ブリュッセル空港についてからは入国審査や荷物受け取りなどが予想していたよりスムーズで拍子抜け。電車も行けるのでは?!とタクシーの看板をよそに電車のほうに行ったはいいけれど,買い方がわからない!機械で行先を選択してカードで支払っているみたいだけど…おそらく同じ便に乗っていた日本人の方についていき,対人の窓口で現金で買えました。

電車で15分,ルーヴェンの駅に着地したけど,改札はなくてエレベーターで上がると外に出られるよう。記憶によれば大学や寮の側はこっちと思ったけれど,反対側にしか出ることができないみたい。今思いついたけどエレベーターで下にも降りれたのでは?でも現地SIMを買っていないのでマップが使えないし,なんだか混乱していた私はひとまず反対側に出て地下で駅を通過できるかなーと。少し歩くと駅が見えて,50㎏もの荷物を抱えて階段で降りるのか...と絶望しながらも数段降りていると,親切なおじさまが「エレベーター使いなよ!(笑)-3階ね!」と教えてくれました。本当に助かったー。

駅の反対側に出ると乗りたかったバスのターミナルを発見!でも,この荷物ではバスのステップの乗り降りも厳しいし,最寄りのバス停からも寮が見えるか不安だし,運賃の払い方もわからないし…ということで道路沿いのタクシーの看板よりずっと駅側に止まっていたタクシーを見つけました。寮の住所を伝えると,日本のタクシーに比べると運転は荒かったけれど,到着することができました。

寮のフロントは閉まっていて,寮の前で一夜を明かした先輩がいた話を思い出し,覚悟して玄関でさまよっていると,管理人室から管理人の方が来て,部屋の鍵をくれました。「この鍵で食べて寝ることはできる。他のことはまた月曜日に。」と言って外に出ていきました。部屋にはプライベートのバス・トイレ,家具などはそろっていたけど,疲れすぎてマットレスしかないベッドの上に寝ころび,寝袋をかけて眠りました。夜中に何度も目が覚めて,高い天井と寝心地の悪さ,さらにはスマホで一切連絡を取ることも調べることもできない孤独感に打ちひしがれました。「とりあえず明日はSIMを手に入れる。あとできれば寝具も。」ただそれだけを祈って朝が来るのを待ちました。

 

ものすごく詳細になってしまいましたが,私の1日目の日記でした。