Basisschool Rondleiding

2月の第一週目はMid year breakで大学はお休みでした!

バディに聞いたら学生たちはこの休みを 'the lesson free period’ をオランダ語で呼ぶと教えてくれました。多くの学生はほかの国へ旅行に行くそうで,特にスイスやオーストリアへスキーに行くと言っていました。スキーは高いし時間もかかるため,スキーよりスケートのほうがpopularらしいです。確かに多くのChristmas marketではスケートリンクがあったし,隣国オランダはスピードスケートが発祥の国ですよね。また,長い間試験のために家を離れていたので(Christmas breakも帰省なしに勉強する学生も…!)帰省してゆっくりする学生もいるようです。

 

私もこの休暇中にずっと行きたかったロッテルダム&デルフトへ日帰りで行ってきました。ロッテルダムはオランダの中でもベルギーよりに位置している都市です。オランダといえば,子どもの幸福度世界一や非英語圏で英語力世界一,オルタナティブ教育など,教育先進国として注目されています。せっかくなら小学校も見てみたいと思い立ち,保護者のためのツアーに同行させていただき,ほんの少しだけですがのぞくことができました。

 

まず,オランダの小学校は日本のように4月に一斉入学ではなく,4歳か5歳の誕生日を迎えた子から入学するそうです。

そのため,保護者のための学校内見学ツアーが隔週,毎月,隔月など定期的に実施されるとのこと。多くは平日の午前中1時間程度であり,今回参加させていただいた学校も木曜日の9:00-10:00でした。

 

'(地名)Bassischool Rondleiding’で検索すると,様々な学校のホームページから保護者のための学校内見学ツアーの情報が得られます。見学の2週間前,日付や場所が適当な学校を探して担当者あてにメールすると,承諾のメールが来ました。

朝8時半ごろから子どもたちが登校してきて,低学年の子は親と高学年になると自転車でも通学できるようでした。15分前に学校に到着し,ツアーのために来たと伝えると会議室に通してくれました。一番乗りでした。担当者の方から日本から来たのと確認され握手してくださいました。10分~5分前になると続々と保護者が現れました。母親か父親のみの方もいましたが,両親そろって来ている方が多く,まだ赤ちゃん~3歳ほどのお子さんを連れてきている家族もいました。この日のツアーに参加したのは30名ほどでした。

今回訪れた小学校は地下~1階に体育館,2階は低学年,3階は中学年,4階は高学年の教室になっていて,屋上には遊具やミニサッカー場もありました。低学年では机は向かい合わせのグループになっていましたが,中学年以上はクラスによってばらばらで,一つ一つ離した形式のクラスもありました。日本の小学校でも同様の工夫がありますが,どの教室にも共通していると感じたのは,前後に黒板があり,前には大きな画面のTVが設置され今日の日程とその時間にやることが常に確認できるようになっていたこと,クラスの子どもたち全員の顔写真や名前が教室の外に貼ってあること,廊下はゆとりがあり机といすや知育の道具が置いてあることです。特にモンテッソーリ教育の学校だったからかもしれませんが,特に低学年の階にはアルファベットのおもちゃや積み木があり子どもたちが教室の外に出ていたり,中学年の階では教室の外で机に向かって取り組んでいて子どもたちがそれぞれのやりやすい環境で勉強してもいいんだと思いました。先生は基本教室に一人でしたが,先生と一対一になり教室の外で学習する子どもも複数見かけました。ツアーは全部オランダ語だったのでほぼ見るだけでしたが,なかなかできない経験で参加してよかったと思いました。

 

オランダでは中学校段階で進む学校を3種類(職業教育を兼ねた学校,職業大学の高等機関に行くための学校,高等教育を受けるための学校)から選択するようで,そのために小学校選びが重要になってくるのかと思いました。

 

最後に,デルフト(Delft)の新教会(Nieuwe Church)の塔に登りました。デルフトは《真珠の耳飾りの少女》で有名なヨハネス・フェルメール(Vermeer)出生の地でもあり,《デルフトの眺望》という作品も残しています。フェルメールのお墓は写真中央の旧教会(Oudekerk)にあるそうです。また,青と白のデルフト焼きと呼ばれる陶器も有名です。